はじめての車中泊に必要な持ち物
寝具や電源だけでなく、公的機関が注意喚起している一酸化炭素中毒とエコノミークラス症候群、そして現地で水とごみ袋が手に入らない場合まで含めて、車中泊の持ち物を整理します。
持ち物チェックリスト(カテゴリ別)
【寝る】□ マット(車内の段差を消す)/□ 寝袋または毛布/□ 枕/□ 窓の目隠し・サンシェード/□ 断熱マット(冬)
【電源・灯り】□ モバイルバッテリー/□ 充電ケーブル/□ LEDランタン・懐中電灯/□ ポータブル電源(連泊・家電を使うなら)
【換気・空調】□ 網戸や換気グッズ/□ USB扇風機(夏)/□ 湯たんぽ・カイロ(冬)/□ 一酸化炭素警報器(車内で燃焼させる物を使うなら)
【食事】□ 飲料水(現地の水が飲用不可のことがある)/□ クーラーボックス/□ カセットコンロやバーナー(火気可の場所のみ)/□ ゴミ袋
【トイレ・衛生】□ 携帯トイレ/□ 消臭袋/□ ウェットティッシュ/□ 歯みがきセット
【安全・その他】□ 常備薬/□ 虫よけ/□ 現金(協力金・受付・指定ごみ袋の購入用)/□ 雨具
冬に一番危ないのは寒さではなく排気ガス
北海道は暴風雪への注意として「車が雪に埋まったときは、エンジンを切りましょう。」と案内しています。理由は「マフラーが雪に埋まると排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒を起こすおそれがあります。」というものです。
見落としやすいのはここからで、同じ案内には「窓を開けて換気していても、窓の開口量や風向きなどの条件によっては、一酸化炭素中毒の危険が高まることがあります。」と書かれています。窓を少し開けたから安全、とは言えません。
「防寒などでやむを得ずエンジンをかけるときは、マフラーが雪に埋まらないよう、こまめにマフラーのまわりを除雪してください。」ともあります。冬に車中泊をするなら、暖房でしのぐ組み立てではなく、エンジンを切ったまま眠れる寝袋と断熱マットを先に用意するほうが安全です。
狭い座席で眠ること自体に危険がある
厚生労働省は、いわゆるエコノミークラス症候群について「食事や水分を十分に取らない状態で、車などの狭い座席に長時間座っていて足を動かさないと、血行不良が起こり血液が固まりやすくなります。その結果、血の固まり(血栓)が血管の中を流れ、肺に詰まって肺塞栓などを誘発する恐れがあります。」と説明しています。
示されている予防は、ときどき軽い体操やストレッチをする、十分にこまめに水分を取る、アルコールを控えできれば禁煙する、ゆったりとした服装をしてベルトをきつく締めない、かかとの上げ下ろし運動をしたりふくらはぎを軽くもんだりする、眠るときは足をあげる、の6つです。
マットで段差を消すのは寝心地のためだけではありません。座ったまま夜を越さずに足を伸ばして眠れる状態を作ることが、そのまま予防になります。夜中のトイレを嫌がって水を控えるのは、この観点では逆効果です。
水は「あっても飲めない」ことがある
青森県平川市の自然の森には炊事場がありますが、市の案内は「飲用に際しては、必ず煮沸してからご使用ください。」としています。設備の一覧に水場と書かれていても、そのまま飲める水とは限りません。
福山市の山野峡キャンプ場では、2025年12月24日から2026年3月19日まで凍結防止のため水道を止めるとの案内が出ており、この間は炊事棟とトイレが使えません。施設が開いていても、水回りだけ止まっている期間があります。
飲料水は現地調達を当てにせず積んでおくのが確実です。無料キャンプ場ほど設備が最小限になりやすいので、水の量は行き先の設備に合わせて増やしてください。
ごみ袋は現地で買えるとは限らない
山野峡キャンプ場の案内は「ゴミは各自お持ち帰りください。」です。奥尻町も「ごみは全てお持ち帰り下さい」としたうえで、島で捨てる場合は町内の商店や土産店で町指定のごみ袋を買い、フェリーターミナル向かいの観光専用ごみ箱に入れる形を案内しています。
つまり、ごみを置いて帰れる場所は少なく、捨てられる場合も自治体の指定袋を買う手間と現金が要ります。売店の無い場所では、袋そのものが手に入りません。
多めのごみ袋と、小銭を含む現金を積んでおくと、帰り道でごみを抱えたまま困ることが減ります。
火気の可否は場所と、その日の天気で変わる
奥尻町は「敷地内で直火の使用はしないでください。」と明記しています。焚き火台を持っていくかどうか以前に、直火が使える場所はほとんどないと考えたほうが実態に合います。
山野峡キャンプ場では「警報発令中は、屋外での焚火等は禁止です。(ただし、火の粉が飛散しない形態のBBQ台やガス機器等は使用可能です。)」とされています。同じ場所でも、当日その地域に警報が出ていれば焚き火はできません。
この条件の下でも使えるのはガス機器のほうなので、車中泊の装備としてはカセットコンロを主にして、焚き火は「できたら」の扱いにしておくと計画が崩れません。車中泊できる場所を選ぶ段階で、火気の条件も一緒に見ておいてください。
出典
料金・開設期間・予約の要否は変わります。ここに書いた内容は、次の各ページに掲載されていた記述を確認日時点で写したものです。
- 北海道 総務部危機対策局 暴風雪などによる被害防止について2026-08-11 確認
- 厚生労働省 エコノミークラス症候群の予防のために2026-08-11 確認
- 平川市 公式サイト 自然の森2026-08-11 確認
- 福山市 公式サイト 山野峡キャンプ場2026-08-11 確認
- 奥尻町 公式サイト キャンプ場のご案内2026-08-11 確認
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